商品について
日本の技術と素材が生み出した新たなハイエンド・ヘッドホン孟宗竹ハウジングと50mm ナノファイバー・フリーエッジ・ドライバー採用。
日本の技術と素材が生み出した新たなハイエンド・ヘッドホン孟宗竹ハウジングと50mm ナノファイバー・フリーエッジ・ドライバー採用。
■Handcrafted in Japan
AH-D9200 に使用される孟宗竹ハウジングは、竹材の産地である高知県で生産されています。伐採、製材、切削、研磨、そして塗装の各工程において、日本屈指の木材加工技術を有する熟練の職人たちによって、ひとつひとつ丁寧に仕上げられています。ハウジングやドライバー、ハンガーなど、すべてのパーツがデノンが誇るマザー工場である白河オーディオワークスに集められ、組み立てから、検査、梱包に至る全工程を専任の担当者の手によって行うことにより、極めて高い品質を実現しています。
■50 mm ナノファイバー・フリーエッジ・ドライバー
軽量、高剛性、そして適度な内部損失を理想的なバランスで備えた50mm 径のナノファイバー振動板を採用。AH-D9200 においては孟宗竹ハウジングとのマッチングのためにナノファイバーの配合比を最適化し、レーザー解析によって振動板をより歪の少ない形状に改良しました。そしてデノンのこだわりである、スピーカーと同様に振動板外周をロールエッジで支持するフリーエッジ構造によって、振動板全域にわたる均一なピストンモーションを可能にし、極めて低歪かつ低域の量感豊かなサウンドを実現しました。
■高知県産「孟宗竹」ハウジング
南国の温暖な気候の中、適切な管理の下で育まれた高知県産の上質な「孟宗竹」をハウジングに採用。竹は、その手触りや意匠性の高さから高級車のハンドルや内装に採用されていることで知られていますが、デノンは新たなハイエンドヘッドホンのために様々な素材を検討する中で、竹が軽量性と適度な剛性、そして非常に優れた振動吸収性を併せ持つ理想的な素材であることを発見。この孟宗竹との出会いが、雄大なサウンドステージをナチュラルかつ緻密に描く、かつてない表現力を現実のものとしました。
■着脱式シルバーコートOFC ケーブ
限りなく高純度な音を求め、OFC(無酸素銅)線を最も導電率の高い金属である純銀でコーティングした、シルバーコートOFC 線を導体に採用。アウターシースには手触りが良く、強度にも優れる布巻きを採用しています。プラグ部には削り出しのアルミスリーブを用いて耐久性を向上させています。
■アルミダイキャストハンガー
ハンガー部には軽量かつ堅牢なアルミダイキャストを採用。音響的なパフォーマンスに貢献するだけではなく、ひとつひとつ丁寧に仕上げられた美しい輝きが所有する満足感を高めます。目盛りと明確なクリック感のあるアジャスターによって容易に最適なサイズに調整できます。
■驚くほど耳に優しいイヤーパッド
一般的な人工皮革のおよそ2 倍の耐久性を備える人工皮革を独自開発。三次元縫製により、頭部のカーブにフィットし、圧力が均等にかかる理想的な形状に仕上げました。側圧を最適化する形状記憶フォームと合わせ、ストレスなく耳を包み込む装着感と気密性を実現しました。
オープン型並みの開放感と素直な音色。表現力が数段アップ
ウッドハウジングには高知産の孟宗竹を採用。軽量であり、耐久性にも優れ、加工もしやすい素材である。また適度な剛性と非常に優れた振動吸収性も持っている。この素材を精巧な加工技術による積層構造とすることで、理想的かつ安定した音響特性を得ることができたという。
またハウジング以外でも、フリーエッジ・ドライバー、アルミダイキャストのハンガー、独自開発のイヤーパッド、シルバーコートOFC導体採用のケーブルなど、質感の高さと耐久性にこだわった。
オーケストラを試聴すると、管弦楽器の際立ち感を粒立ち細やかにトレースし、ハーモニーも重心低く沈み込みよい響きとして描き出す。ピアノやホーンセクションはハリ感がブライトに際立ち、余韻の澄み切った爽快な描写だ。質の素直さ、音源へのストレートな反応と密閉型特有のこもり感がない、フラグシップに恥じないクオリティを実現している。
本機は国内製造のつくりの良さも手伝い、精緻なサウンドを心ゆくまで楽しめる。他社がフラグシップにオープン型を投入する中、このAH-D9200はオープン型に負けない広大な音場感を持つ格別なハイエンド密閉型モデルとしてその名を刻むだろう。
文:岩井 喬
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。